BOB MINTZER BIG BAND with special guest NEW YORK VOICES
2014.11.21[fri] at BLUE NOTE YOKYO[東京・南青山]
アット!カマザワ
あけましておめでとうございます。 ビッグバンド演奏を楽しんでいますか〜? 今回はビッグバンドを率いて時代の最先端を突き進む Bob Mintzer (ts,arr.)が、New York Voicesをゲストに迎える、豪華な来日ステージの様子をレポートいたします。 2014年12月21日、ブルーノート東京。満員の客席を縫うようにメンバーがステージに上がり、盛大な拍手が起こります。まずは“Yeah Yeah Yeah”からスタート。Michael Davis(tb)のアドリブソロが控えめなフレーズで始まり、ブルージーに盛り上げていく。Tuttiを挟みバリサクソロへ…と、ソロプレイヤーによる盛り上げ方がとても印象に残る演奏。 ここで気付いたことは、ソリストのマイクの使い方が巧妙なところ。管楽器のベル部にマイクを十分近づけ、コントロールしやすい音量で演奏するアドリブソロは、エモーショナルでとっても音色がカッコ良い。ドラムはコンボ演奏をしているくらいのスティックの動きでも、音量バランスがとれている。演奏もさることながら、世界有数の演奏が楽しめる Blue Note Tokyoの「極上のPA音響」にはいつも感心させられます。 隣席にいる米国人グループの歓声も手伝って、会場はアメリカ本国?と錯覚してしまう熱い雰囲気に包まれている。次に演奏されるラテン曲のグルーブ感は圧巻で着座しているのがもったいないほど踊りたい気分に。またファンク調の曲ではBob Mintzerがフロントマイクでカッコ良いアドリブソロを披露してくれました。 つづいてNew York Voices登場! 美しい混声ハーモニーがとてもゴージャス。最初の“ I Concentrate on You ”では私の大好きな Bob Sheppard(sax)のアルト演奏も聴けました。職人ワザとも言えるそのプレイは、アドリブでアウトフレーズしてもちゃんと戻ってきてくれる安心感と、Tenorライクな安定感のあるビッグサウンド。だけどアンサンブルでは出過ぎない、彼の絶妙な楽器コントロールは必見です。 スタンダード曲を中心に New York Voices を引き立てるビッグバンド演奏は、現代的なハーモニーで、全ての曲のアレンジを手がけるBob Mintzerのハイセンスな魅力が満載。また、4人のスキャットソロ回しは圧巻で、会場は大盛りあがり。“Almost Like Being In Love”ではアカペラでしっとりとその時の私の気持ちを代弁してくれました。( この曲の歌詞をチェックしてみてくださいね ♪ ) アンコールではBob MintzerとギターのLarry Koonseとのデュオ曲“Easy Living”で心安らぎつつ終演しました。 ぜひみなさんのバンドでも、Bob Mintzerのアレンジ曲にチャレンジすることをお勧めします。現代的なハーモ二ーから刺激を受けて、エモーショナルなアドリブソロ演奏を楽しみましょう♪ Bob Mintzer(ts,arranger) John Riley(ds) Phil Markowitz(p) Darek Oles(b) Larry Koonse(g) Bob Sheppard, Lawrence Feldman, Bob Malach, Adam Schroeder(sax) Keith O'Quinn, Michael Davis, Erik Hughes, David Taylor(tb) Bob Millikan,John Daversa,Scott Wendholt,Blake Martin(tp) New York Voices: Darmon Meader,Lauren Kinhan,Kim Nazarian,Greg Jasperse
1.YEAH YEAH YEAH 2.EL CABOROJENO 3.FUNKY FAST 4.I CONCENTRATE ON YOU 5.I'LL REMEMBER APRIL 6.OLD DEVIL MOON 7.I'LL BE SEEING YOU 8.THE WAY YOU LOOK TONIGHT EC RUNFERYERLIFE BODY AND SOUL
アット! カマザワ ● スカバンド SHOW-SKAを拠点に活躍中。 アマチュアビッグバンドにも参加し、向かうところ敵無しの関西人トランペッター。 本職はスイス時計の職人
Photo by Takuo Sato
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